バレーボールのトレーナーをやっているとジャンパー膝をみる機会は多くあります。
ジャンパー膝という名前はジャンプ動作の繰り返しによるストレスで生じやすくなるためであり、正しくは膝蓋靭帯炎です。大腿四頭筋のオーバーユースにより膝蓋骨周辺に痛みをおこします。
大腿四頭筋の柔軟性を回復させる必要があるわけですが、大腿四頭筋の緊張が強すぎると座っているのがつらいことがあります。これは膝蓋骨の動きが関係しているためで、膝蓋骨の動きを膝の曲げ伸ばしと共にスムーズにしていく必要があります。
なかなか痛みがひかない、という方は腸脛靭帯炎や鵞足炎を併発している可能性もありますので注意が必要です。
適切な処置をしていないと膝の動きが改善しないので原因を見極めることが大事です。
膝の痛みを治すために体重を落としたほうがいいと言われた方もいると思います。
もちろん、過度な体重増加は膝に負担をかけることにつながりますが、これは筋力とのバランスが大事だということです。単に体重を減らせばいいというわけではなく、筋力が弱ければ強化していく必要もあるのです。